カポジ水痘様発疹症とアトピー性皮膚炎の関係「症状・原因・治療方法」

アトピー性皮膚炎と似た症状の一つにカポジ水痘様発疹症(カポジすいとうようほっしんしょう)という皮膚病があります。

この症状は免疫バランスが乱れることによって引き起こされ、アトピー性皮膚炎と合併しやすい傾向があります。

カポジ水痘様発疹症とは?

カポジ水痘様発疹症の症状

カポジ水痘様発疹症(カポジすいとうようほっしんしょう)とは、単純ヘルペスウイルス(HSV)I型の感染によるもので、発熱や倦怠感とともに顔面、首部分を中心に単純疱疹が痒み(かゆみ)や疼痛をともなって広範囲に拡大していく皮膚病です。アトピー性皮膚炎の合併症として引き起こされることが多い傾向があります。

カポジ水痘様発疹症の原因とは?

  • ステロイドの長期使用による免疫低下。
  • プロトピック軟膏(免疫抑制外用剤)の長期使用による免疫低下。
  • 疲労、ストレス、不眠、栄養不足などによる免疫異常。
  • アトピー性皮膚炎などの皮膚病による表皮バリア機能の低下による感染。

アトピー性皮膚炎と合併しやすい?

カポジ水痘様発疹症はアトピー性皮膚炎と合併症として発症しやすいといわれています。その理由は、アトピー性皮膚炎患者がステロイドやプロトピック軟膏(免疫抑制外用剤)などの長期使用によって皮膚の免疫低下が起こり、感染症に対する抵抗力が弱くなっているからだと考えられています。また、表皮のバリア機能が弱く、細菌やウイルスに対しての抵抗力低下も考えられます。

カポジ水痘様発疹症は増加傾向?

近年、カポジ水痘様発疹症の患者数は増加傾向にあるといいます。その理由は、近年、アトピー性皮膚炎患者が増加していることや、アトピー患者の症状が成人になっても長引いている傾向があるためだと考えられています。多くのアトピー患者のケースでは、思春期を過ぎるころには症状は落ち着いてくることが多いのですが、最近では成人のアトピー患者が増加しているといわれています。

カポジ水痘様発疹症の治療方法は?

抗ウイルス薬の内服薬によってで単純ヘルペスウイルス(HSV)の増殖を抑える治療が中心です。アトピー性皮膚炎と合併した場合は、ステロイドの外用薬は控えて非ステロイドの消炎鎮痛剤(外用)を使用します。また、症状がひどい場合は入院治療が適しているケースもあります。

カポジ水痘様発疹症の検査方法

  • 問診検査:例えばステロイド外用薬を使っているのに疱疹が治らないなどの症状かどうか。
  • Tzank(ツァンク)試験検査:水疱の水疱液を抽出してギムザ染色を行い、細胞診によってウイルス性巨細胞を検出する検査。
  • 血液検査:血清抗体検査
  • ウイルス抗原の検出検査:モノクローナル抗体を使用

カポジ水痘様発疹症のスキンケア

アトピー性皮膚炎やカポジ水痘様発疹症のどちらにおいてもスキンケアで共通しているのは皮膚を常に清潔に保つことです。皮膚炎の原因となっているアレルゲン、細菌、ウイルスなどを抑制するには、洗顔によって原因をできるだけ取り除き、それを続けていくしかありません。肌に優しいといわれる無添加石鹸をたくさん泡立てて優しくこすらないように洗いましょう。

そして洗顔後にはしっかりと保湿して表皮のバリア機能を回復させることが症状を重症化させないためのポイントです。肌に負担の少ない化粧水とワセリン(白色ワセリン・サンホワイト)などで油分を補いましょう。