伝染性膿痂疹(とびひ)とアトピー性皮膚炎の関係「症状・原因・治療方法」

アトピー性皮膚炎に似た症状の一つに伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)という皮膚感染症があります。

伝染性膿痂疹は、接触によって飛び火のように広がることから一般的に飛び火(とびひ)ともいわれています。

伝染性膿痂疹・とびひとは?

伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん:一般的に「とびひ」といわれる)は、小児に生じる細菌感染症の一種です。乾燥した肌を掻いたり、湿疹によって表皮バリア機能が破壊され、そこから黄色ブドウ球菌や連鎖球菌が感染して発症します。

ほとんどは黄色ブドウ球菌によるものですが、近年はメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による伝染性膿痂疹が増加傾向にあり、完治するまで手間がかかることがあります。また、とびひはアトピー性皮膚炎の患者に発症しやすいといわれます。

伝染性膿痂疹・とびひの症状

表皮剥脱毒素(ET)をもつ黄色ブドウ球菌が角層へ侵入して透明な水疱が形成され、その水疱が破れたときに水疱内に存在する黄色ブドウ球菌によって周辺に次々と伝染して大幹、足、腕を中心に症状がでます。時間の経過とともに炎症が強くなり、1週間から10日ほどで乾燥して治ってきますが、次から次へと様々な部位に飛び火して感染してしまうため抗生物質によって素早く症状をしずめる必要があります。

小児の体幹、足、腕に膿疱をともなう痂皮(かひ;かさぶたのこと)ができる。接触感染にて感染が広がることがある。また、

とびひはアトピー性皮膚炎と合併しすい?

とびひは、アトピー性皮膚炎の患者に発症しやすい傾向があります。理由は、アトピーのヒトの肌は表皮のバリア機能が弱いことやステロイド外用薬やプロトピック軟膏(免疫抑制外用薬)などを使って免疫を抑制してアトピーの症状を抑える治療が中心であるため、細菌感染に弱くなってしまうためです。

伝染性膿痂疹・とびひの治療法

治療は抗生物質の内服・外用によって細菌を抑える方法が中心です。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の場合は点滴注射をすることもあります。痒みを抑えるために抗アレルギー剤(抗ヒスタミン剤)を服用したほうが良いケースもあります。(子供の場合では、無意識的に皮膚を掻いて悪化させてしまうことが多いためです)。

伝染性膿痂疹・とびひのスキンケアのポイント

皮膚を清潔に保つことが予防と改善のポイントになります。手洗いや入浴をしっかり行って、清潔な衣類を身につけるようにすることで症状の悪化を防ぐことができます。また、爪を短くしておけば皮膚を掻いて悪化させてしまうことを未然に防げます。

注意点

  • 症状があるときは、集団感染を防ぐため学校、幼稚園を休むべきです。
  • 家族内では、衣類、タオル、寝具を清潔に保つようにしましょう。衣服、タオル、寝具は日干ししましょう。(日干しにすると紫外線で原因菌が殺菌されます)。