口囲皮膚炎とアトピー性皮膚炎の違い「症状・原因・治療方法」

アトピー性皮膚炎と似た症状の一つに口囲皮膚炎があります。

この症状はその名の通り口を囲むように口の周囲に湿疹ができる特徴があります。今回は口囲皮膚炎の原因とアトピーとの違い、治療法などを詳しく解説していきます。

口囲皮膚炎とは?

口囲皮膚炎は、口の周囲に丘疹(盛り上がった湿疹)、紅斑、鱗屑(角質がむける症状)、小膿疱(膿をもつ湿疹)などが生じる皮膚疾患で、主に思春期ごろから中年の女性に多く現れます。軽度のかゆみもともないます。

口囲皮膚炎の原因とは?

口囲皮膚炎の原因は一つではなく、いくつかの原因が考えられます。

  • 日光曝露(ばくろ)
  • 毛包虫(もうほうちゅう)
  • 皮膚表面の細菌叢(そう)
  • 化粧品や塗り薬
  • 生理周期や妊娠の影響(ホルモンバランスの変化)
  • ステロイド外用薬の使用の副作用

検査と診断

問診や発疹の特徴、発疹の分布などから診断されます。治療しても症状を繰り返したり改善しない場合は、違う症状が疑われます。

口囲皮膚炎の治療方法

抗生物質の内服治療が中心です。通常では1ヶ月程度で症状は改善されます。また、ステロイド外用薬を使用している場合は使用を中止します。その理由は、ステロイドの使用によって部分的に免疫低下がおこり、通常は免疫によって抑制されていた細菌の増殖が抑えられなくなって引き起こされ、湿疹ができるためです。この治療法は酒さ様皮膚炎(しゅさようひふえん)の治療と同じです。

ステロイドの長期使用による副作用によって引き起こされた場合は、たいていは長い期間の治療を要します。使用していたステロイドの濃度や使用期間によっても異なりますが、数ヶ月から場合によっては数年間かかることもあります。時間はかかりますが症状は必ず改善されていきます。

注意点

  • 肌を清潔に保つようにしましょう。
  • 化粧で隠したりすればかえって悪化することがあります。
  • 化粧品などを使って独自に治そうとすると、かえって悪化することがあります。

アトピー性皮膚炎との関連性

アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎などの治療で使用したステロイド外用薬の副作用によって引き起こされるケースが多いようです。