酒さ様皮膚炎とアトピー性皮膚炎の違い「症状・原因・治療方法」

アトピー性皮膚炎と似た症状の一つに「酒さ様皮膚炎(しゅさようひふえん)」という酒さ(しゅさ)に似た皮膚病があります。

酒さ様皮膚炎はステロイドの長期使用による副作用によって生じる皮膚疾患です。

酒さ様皮膚炎(しゅさようひふえん)とは?

酒さ様皮膚炎(しゅさようひふえん)は、顔面に副腎皮質ステロイド外用薬を長期にわたって使用し、その副作用の影響で生じる皮膚病です。特に顔面のほてりや赤みがでやすい人が長期にステロイド外用薬を使用することで発症する傾向があります。主に20~50代の女性に多いといわれます。

症状

長期にわたって副腎皮質ステロイド外用薬を塗っていた部位に、毛細血管拡張、皮疹、ニキビのような膿疱が現れます。痒みは軽度であることが多いですが、顔面のほてりや熱感をともないます。

治療法

まずステロイド外用薬の使用中止が必須です。ただし、ステロイドを中止すると一時的に症状が悪化します。(リバウンド)。保湿剤として亜鉛華軟膏やワセリン(白色ワセリン、サンホワイトなど)が使用されます。内服薬としてはテトラサイクリン系抗菌薬(ミノマイシン、ビブラマイシンなど)が有効です。ステロイドのリバウンドがひどい場合は入院治療が有効です。

皮膚のほてりや熱感が強い場合は、軽く冷やすと症状が和らぎます。

酒さ様皮膚炎は治る?

長期にわたってステロイドを使っていると、使用していた部位の皮膚が薄くなる、血管がもろくなる、免疫が低下するなどの副作用があり、その副作用によって酒さ様皮膚炎が引起されると考えられていますが、ステロイドの副作用は時間の経過とともに改善していきます。

ステロイド外用薬は使用していた期間やステロイドの強度によって副作用でかたにも違いがありますが、ステロイドの使用をやめて改善するまで数ヶ月が目安です。ステロイドの使用歴が長い人では改善まで数年の時間がかかるかもしれません。

ステロイドを中止すると数日後に紅斑と浮腫性の腫脹がでることが多いです。これはステロイドを中止したことによるリバウンドです。

酒さ様皮膚炎の診断は難しい?

酒さ様皮膚炎はステロイド外用薬による副作用が原因だといわれますが、ステロイドを使っているような人はアトピー性皮膚炎などの他の皮膚病をもっており、その症状との区別がつきにくいところがあります。一般にステロイドによる副作用かどうかは、ステロイドの使用歴、中止することによって悪化するかどうか、などが診断の基準になります。

酒さ様皮膚炎には明確な診断基準がないため、お医者さんによっては酒さ様皮膚炎であっても違う皮膚病だと誤診してしまうケースも少なくないようです。誤診をおこさないために、ステロイドの使用歴や元々顔のほてりを感じやすいかどうか、他の皮膚病をもっているか、などをしっかり医師に伝えましょう。

アトピー性皮膚炎との関連性

アトピー治療や脂漏性皮膚炎などに対して使用したステロイドによる副作用によって引き起こされるケースが多いようです。