【アトピー】ビオチンが不足する原因一覧

アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎が悪化する原因の一つがビオチンの不足です。ビオチンは様々な代謝に深く関与し、不足すると皮膚炎などを中心に様々な症状を引き起こします。

そのビオチンはどのような要因で不足をまねくのでしょうか。

ビオチンが不足する原因とは?

生卵の卵白によるビオチン欠乏症

生卵の卵白に含まれる「アビジン」という物質がビオチンと強力に結合する性質をもっているため、生の卵白を日常的に摂取しているとビオチン不足に陥りやすくなります。生卵でも卵黄のみであれば大丈夫です。卵白の場合でも一度加熱すれば大丈夫です。(加熱によってアビジンの構造がビオチンの結合しにくい形に変化します)。

頻回の下痢

長期にわたって慢性的な下痢が続くとビオチン不足に陥ることがあります。ビオチンは食品から摂取するほかに腸内細菌によって合成されるため、下痢によって摂取した栄養が腸内細菌とともに早期に排出されてしまえば、ビオチン不足になることもまれではありません。

乳製品の過剰摂取

乳製品は糖質、たんぱく質、脂質がバランスよく含まれ、なんといってもカルシウムの含有量に優れています。(例えば牛乳100mlあたりでは100mgものカルシウムが含まれます)。乳製品は健康食として考えれていますが、日常的にたくさん食べているとビオチンの吸収を悪化させてしまう要因になります。

牛乳やヨーグルトなどはカルシウムを中心に栄養も豊富なので日常的に摂取したいところですが、牛乳であれば一日あたりコップ1杯(200ml)くらい、ヨーグルトであれば一日100g程度を目安に摂取し、あまり過剰にとりすぎないようにしましょう。

また、乳製品の取りすぎは軟便や下痢の原因になります。これは、乳製品に含まれる乳糖にたいして消化能力がない場合や、牛乳タンパクであるカゼインに対するアレルギー反応などが原因になるようです。アトピー体質のヒトは多くの食品に対してアレルギー反応をもっていることが多く、乳製品に対してアレルギーを持っていることも少なくありません。

飲酒、お酒

アルコールを分解する際にビオチンが多く消費されます。アトピー性皮膚炎が悪化している場合は、長期的にアルコールは控えるべきです。

喫煙、タバコ

タバコに含まれるニコチンなど有害物質を分解する際にビオチンが消費されます。また、喫煙そのものが活性酸素を多量に生み出すため、アトピーなどの皮膚炎も悪化しやすくなります。

過食

ビオチンは糖質、たんぱく質、脂質の代謝に関与しますので、食べすぎはビオチンの消費を促します。

抗生物質の長期使用

抗生物質によって細菌の繁殖が抑えられるため、ビオチンを作り出す腸内細菌の活動も抑えられます。ただし、抗生物質の短期的な使用ならば問題ありません。(近年の医療現場では抗生物質の耐性菌を生み出すため長期使用は避けられています)。

ビオチンの吸収を阻害する薬の服用

一部の精神薬、抗痙攣薬、胃薬などによってビオチンの吸収が悪化することがあります。

ストレス

ストレスを受けると、腸内細菌のバランスが変化したり、自律神経が乱れて下痢を起こしたりします。ビオチンは腸内環境が悪化すると吸収率が悪くなるので、できるだけストレスを溜めない生活が必要です。

ビオチニダーゼ酵素の働きが弱い

食品から摂取したビオチンが体内に吸収されたり、体内で再利用されたりするには、「ビオチニダーゼ」という酵素が必要になるのですが、体質的にこの酵素の働きが弱い人がいるようです。また、代謝異常によって酵素の働きが低下している可能性もあります。実際にビオチン不足による慢性皮膚炎をもつ人は、ビオチニダーゼという酵素の働きが弱いケースが少なくないようです。