カビ(酵母)・カンジダがアトピー悪化原因?「アレルギー」とカビの関係

アトピー性皮膚炎は腸内環境が悪化することで症状がひどくなることがあります。アトピー患者は、腸内環境が悪い傾向があるという調査結果も報告されています。

その腸内環境が悪化する原因の一つに、カンジダ(カビ・真菌)の異常増加によるものがあります。

アトピー性皮膚炎と酵母・イースト

アトピー患者には腸管内カンジダ(カビ)が多い?

アトピー性皮膚炎の原因の一つに、腸内細菌のバランス悪化が指摘されています。実際にアトピー患者の便を調べると一部の細菌が通常より多く検出されることがあり、その一つがカンジダ(カビ)や病原性細菌などです。

腸管内にカンジダ(カビ)などが増える原因は?

日本人の食生活が欧米化し、従来と大きく変化した現代的な食生活においては、腸内に住みつく正常な細菌も大きく変化するようになります。甘いもの、加工食品、食品添加物、肉類、乳製品など、食生活が欧米化する前には食べなかったものを摂取することが多い現代的な食生活では、腸内に住みつく細菌のバランスも変化してきます。

カンジダ(カビ)はどんな人でも腸管内に常在しているものですが、免疫低下や体質に合わない食生活など、なんらかの原因で増えすぎてしまうと、毒素(カンジダトキシン)を出して、アレルギー、アトピー性皮膚炎、便秘、下痢、ビタミン不足など多くの疾患や症状に関与することがあります。

カンジダが増加する影響は?

腸内細菌が作るビタミンが不足

ビタミンの多くは食物から摂取する他に、腸内細菌によってつくりだされています。そのため、腸内環境が悪化すると細菌のバランスも変化してビタミンを作る能力も低下することがあるようです。また、食物からの吸収力も低下することが考えられます。

実際に健康な皮膚を作る働きや、皮膚炎、アレルギーを抑制する働きがある「ビオチン(ビタミンB7)」といわれるビタミンは不足することがまれだといわれていましたが、腸内環境が悪化するとビオチンが作られにくくなって不足することがあるようです。

免疫低下

腸内バクテリアのバランスが乱れ、カンジダ、病原性細菌が増加すると、免疫力が落ちて感染症を引き起こすことがあります。カンジダ菌でいえば、増加すると毒素(カンジダトキシン)をまきちらして腸の粘膜にダメージを与え、体に備わっている免疫力や抵抗力を落としていくのです。

アレルギー・アトピー性皮膚炎

増えすぎた腸管内のカンジダや病原性細菌などは腸管粘膜にダメージを与えるため、摂取した食べ物に対してアレルギー反応を起こすことあがあります。また、抵抗力が落ちているため、腸内の回復力も低下して慢性的な下痢や腹痛を起こすこともあります。

また、ごくまれですが人によってはこのカンジダそのものにもアレルギー反応を起こすこともあります。一度カンジダがアレルゲンとなれば似たような細菌に対してもアレルギー反応が起きることがあります。(例えば、カンジダと近い菌種であるイースト菌、パン酵母などにも症状を起こすようになり、これらを使ったパンを食べると、症状が出るようになることもあります)。

腸内環境を守るために

腸内細菌を正常化するために、以下のことを守りましょう。

食生活で注意すること

  • お菓子やジュースなどの砂糖(ショ糖)が多く含まれる甘いものを控える。(カンジダは白砂糖や果糖を餌にして増加します)。
  • パン酵母、ビール酵母など酵母・イーストが含まれるものを控える。(パン酵母を使うパンよりも米、うどんが理想的です)。
  • 食品添加物が多く含まれるため加工食品を控えましょう。(防腐剤、乳化剤、殺菌剤など)
  • しいたけ、エノキ、マツタケなどのキノコ類はカビの仲間なので症状があるときは避けましょう。
  • 緑茶や紅茶、ウーロン茶などはカンジダの増殖を押さえます。
  • オリゴ糖を摂取すると腸内ビフィズス菌が増えます。(ただし、取りすぎもビフィズス菌が増えすぎて良くありません)。
  • 料理はできるだけ作り置きせずに新鮮なうちに食べましょう。
  • お酒、アルコールも腸内環境を悪化させます。
  • 油分が多い食生活は控えましょう。(肉も脂身が少ない肉を選びましょう)。
  • 野菜をしっかり摂って食物繊維が不足しないようにしましょう。
  • ニンニクはカンジダの増殖を押さえます。
  • 漬物やキムチは乳酸菌が多く含まれるので腸に有効です。
  • 絶食・断食をすると、腸内環境が正常に戻ります。

生活習慣で注意すること

  • ストレスをためない。(ストレスは腸内バクテリアのバランスを乱します)
  • 抗生物質を長期間使用すると腸内環境が悪化します。
  • 不衛生的な生活環境。(カビ多い、湿度が高い生活環境、衣類の汚れなど)
  • 不規則な生活を正しましょう。(不規則な生活は自律神経を乱して内臓の働きを悪化させます)。