【アトピー】肌を洗わないとアトピー湿疹は悪化する?

アトピー性皮膚炎のようは敏感肌の人では皮膚のバリアが弱いこともあって、肌に刺激を与えないために皮膚を洗わないほうが良いという人もいます。

ただし、それはアトピーがアレルギーによって引き起こされているのか、それとも皮膚のバリア低下によって引き起こされているのか、どちらかを見分ける必要があります。

皮膚の洗浄とアトピー

アレルギーが原因のアトピー患者は肌を清潔にすることが基本

アトピー性皮膚炎患者は皮膚を清潔に保つことが重要視されます。それはアトピーの原因が皮膚に存在する細菌やダニ、ハウスダストなどのアレルゲンによって引き起こされることが多いためです。空気中に存在するアレルゲンのほかに、汗をかいたあとに増殖する雑菌や、元々皮膚に常在する細菌がアレルゲンとなることもあります。

血液検査によってアトピー患者のIgE抗体(アレルギー抗体)を調べると、基準値を大きく上回ることが多いです。IgE抗体は、症状が落ち着いている時では低く、症状が悪化している時では高くなっていることがほとんどです。これらの理由から、アトピー性皮膚炎のほとんどはアレルギーによって引き起こされるといわれています。

これらの理由からアレルギーの原因を少しでも減らせるように、石けんなどを使って一日1~2回は皮膚を洗い、肌を清潔に保つ必要があるのです。

アレルギーが原因ではないアトピー性皮膚炎

多くのアトピー患者ではアレルギーが原因で引き起こされると考えられますが、アレルギー反応が出ないのにアトピー性皮膚炎と診断されるケースも少なくありません。それはアレルギーが原因というよりも皮膚のバリア機能が未熟であることが原因で引き起こされることがあるようです。

皮膚のバリアが弱い人では石けんなどを使って皮膚を洗うと角質層が乱れてさらに皮膚炎が進行することがあります。その場合では、皮膚を洗わない方法を試してみると良いと思います。

皮膚のバリア機能を高める方法

洗い過ぎず、洗う際は無添加石けんで洗う

肌のバリアが弱い人では、無添加石けんなどの肌への負担が少ないもので洗うようにします。また、洗い過ぎないようにすることも基本で、洗う際はタオルなどは使用せず、たくさんの泡を作って手洗いで優しく洗うことがポイントです。いくら低刺激の石けんを使用しても洗い過ぎると必要な角質細胞に刺激を与えることになり、皮膚炎を起こすことがあります。

ボディーソープなどでは、合成界面活性剤が多く配合されていることがあるため、それらの心配がない無添加石鹸(純せっけん)を使用しましょう。

ビタミンB2、B6、ビオチンなどは不足させない

ビタミンなどの栄養が不足することでも肌荒れは顕著に現れます。ビタミンの中でも特に「ビタミンB2」「ビタミンB6」「ビオチン」などのビタミンは健康な肌を作り出す働きがあり、不足すれば慢性的な皮膚炎を引き起こすことがあります。

ビタミンB2

ビタミンB2は成長に欠かせない水溶性ビタミンで、健康な皮膚や髪、爪を作り、粘膜を保護し細胞の再生を助ける働きがあります。特に、肌にとって重要な働きがあり、不足するとニキビ、肌荒れ、口内炎などの症状を引き起こすことがあります。

ビタミンB6

ビタミンB6は皮膚炎を予防することから発見された水溶性のビタミンです。タンパク質の代謝に深く関与し、肌づくりにとって重要な役割を担います。不足すると、皮膚炎、口内炎、にきび、脂性肌などの症状を引き起こします。

ビオチン

ビオチンもビタミンB6と同様に皮膚炎を予防することから発見された水溶性のビタミンです。糖質、たんぱく質、脂質の代謝に関与し、肌作りにおいては、丈夫で健康的な角質を作り、バリア機能を強化する働きがあります。

アトピー性皮膚炎患者ではこのビオチンが不足している傾向があるといわれています。ビオチンは腸内細菌によって合成されるため通常は不足しないといわれていますが、腸内細菌のバランスが悪化すると作られなくなってしまうため、偏った食生活によって不足することもまれではないといわれています。