【アトピー】活性酸素がアトピー性皮膚炎の悪化原因?

アトピー性皮膚炎が悪化する原因の一つに活性酸素があげられます。

活性酸素は細胞や脂質を酸化させてダメージを与え、その影響によって皮膚炎が悪化する可能性があると考えられています。

活性酸素の性質

活性酸素とは?

活性酸素とは、その名の通り活性化された酸素で、強力な酸化力を持ちます。ヒトは呼吸によって空気中から酸素を取り入れますが、その一部は必ず活性酸素となります。そして、体内にできた活性酸素は強力な酸化力によって細菌やウイルスなどの有害物質を殺菌したりする働きを持ちます。

活性酸素は人間にとって必要不可欠ですが、なんらかの原因で体内で増えすぎたり、無毒化できなくなったりすると、自分の細胞や組織を破壊するスピードが早くなり、老化現象や成人病などのあらゆる疾患を引き起こすと考えられています。

活性酸素を無毒化するSOD

ヒトは体内で増えすぎた活性酸素を無毒化する様々な酵素をもっています。その代表的なのがSODです。(SODはSuperOxideDismutase(スーパー・オイキサイド・ディムスターゼ)の頭文字をとったものです)。

活性酸素はヒトの体内に常に一定の量は存在し、一時的に活性酸素が増加しても一定のレベルに戻ります。それはSODなどの酵素によって体内の活性酸素がコントロールされているからです。

活性酸素が増える原因は?

  • 激しい運動
  • 喫煙・たばこ
  • 紫外線
  • ストレス
  • 暴飲暴食、飲酒
  • 排気ガス、大気汚染、水道水

ヒトは空気を吸って酸素をとりいれる以上、必ず発生するものですが、特に食事をとると大量の活性酸素が発生するといわれています。食物を消化するにはそれだけエネルギーが使われるということでもあります。ほかにも、ストレスが慢性化すると、活性酸素を無毒化するSODなどの酵素の働きも弱くなる可能性があるため、ストレスは溜めずに上手に発散するようにしましょう。

アトピー性皮膚炎と活性酸素の関係

アトピー患者は活性酸素を除去するSODが少ない?

活性酸素を無毒化するSODなどの酵素は、人によって量が異なり、多い人もいれば少ない人もいます。生まれながらの体質や加齢による影響によって体内酵素は大きく違うためです。

活性酸素は肌荒れや皮膚炎の原因になることがあるため、アトピー性皮膚炎においても活性酸素が影響しているといわれることがありますが、SODの不足が原因だとする意見もあるようです。

ただし、若いころに比べて40~50歳を過ぎるころにはSODは減ってくるといわれていますが、アトピー性皮膚炎患者は思春期までの時期に圧倒的に多く、年齢を重ねるにつれて症状がでなくなってくるケースがほとんどです。そのため、SODが減少することで活性酸素が増え、それがアトピーを引き起こしているという意見は考えにくいと思います。

アトピー性皮膚炎の原因は過酸化脂質?

活性酸素は脂質を酸化させる作用を持ちます。そのため、体内に活性酸素が増えると過酸化脂質が増え、その影響で体のバランスを乱してアトピーなどの症状が悪化しているというように考える人もいるようです。

また、活性酸素が増えると皮脂も酸化の影響を受けやすくなると考えられます。(実際に日常的にストレスを感じている人では、通常よりも皮脂が酸化しやすいということがわかっています)。

ただし、過酸化脂質は、ニキビや脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)、油焼けなどの原因になることがわかっていますが、過酸化脂質がアトピー性皮膚炎の原因かどうかはよくわかっていません。

ちまたには、アトピーの原因が活性酸素だとして活性酸素を除去するグッズや食品などが販売されていることがありますが、実際にどの程度効果があるのかははっきりとわかっていません。