アトピー性皮膚炎のスキンケアのポイント

アトピー性皮膚炎のような刺激に弱い敏感肌では、しっかりと肌を保護して肌に負担をかけないスキンケアが重要になります。

体を洗って肌を清潔にするようにこころがけ、保湿剤で肌を保護するといったスキンケアが基本です。

アトピー性皮膚炎のスキンケア

皮膚を清潔にするポイント

アトピー肌のような皮脂分泌が少ない肌でも、角質や細菌、外用薬(ステロイド外用薬やプロトピック軟膏)などの汚れは溜まります。そのため、一日に一回は必ず洗顔をし、常に肌を清潔に保つようにしましょう。以下は体を洗う際のポイントです。

  • 基本的に、1日に1回は入浴して体を洗うようにする。
  • 洗顔フォームやボディソープよりも無添加の石鹸を使用する。(無添加石けんは肌の負担が少ない)。
  • 皮膚を洗う際は強くこすらない。(ナイロンタオルなどの刺激が強いものは使わない)。
  • 洗った後は、洗浄剤が肌に残らないように十分にすすぐ。
  • 痒みを生じるほどの高い温度のお湯を避ける。(お湯の温度が高いと皮脂が奪われて乾燥しやすくなります)。
  • 入浴剤は使わないようにする。(敏感肌ではシンプルなスキンケアが基本です)。

保湿のポイント

アトピー性皮膚炎の肌は水分や皮脂が少なく、バリア機能が弱いといわれています。体を洗った後は、失った水分や油分を補うようにしましょう。(乾燥性の皮膚炎であれば、保湿するだけで症状が改善する場合もありますよ)。

  • 保湿効果が高く、使用感のよい保湿剤を使う。(市販の敏感肌用の化粧品で良いと思います)。
  • 乾燥がひどい場合は、軟膏タイプでは白色ワセリン、傷がある場合は亜鉛華軟膏などを使用します。(ただし、ベタベタ感があります)。
  • 市販の化粧品を使う場合は、「低刺激」などと表記された肌への負担が少ない化粧品を使う。
  • エタノールの配合量が少ない化粧品を選ぶ。(エタノールは肌水分を蒸発させる働きがあります)。
  • 入浴後や洗顔後に必ず保湿し、炎症がある際はステロイド外用剤などの薬を塗布する。(軟膏タイプのステロイド外用薬ではそれだけで高い保湿効果があります)。

化粧品の配合成分はシンプルな成分で作られているものが良いと思います。いろいろな成分が多く配合されている化粧品は、敏感肌では刺激になることもあるようです。

日常生活にも工夫を

アトピーの症状が強い場合は、日常生活においても工夫したほうが良いと思います。

  • こまめに掃除して室内を清潔にする。(ダニやハウスダストを減らすようにしましょう)。
  • エアコンや加湿器を上手に利用して、適温適湿を保つようにしましょう。
  • 極端な日焼けをしないようにする。(ただし、適度に紫外線に当たることは肌を強くする働きがあります)。
  • 爪は短く切り、できるだけ肌に触れないようにしましょう。(爪が伸びると汚れが溜まりますし、爪が肌への刺激になることもあります)。
  • 衣類を洗う際、洗剤が残らないように十分にすすぐ。
  • 新しい洋服(特に肌着)は、使用前に水洗いする。(買ったばかりの服は製造工場の薬剤が付いている場合があります)。