アトピー性皮膚炎を治すには食事制限が必要?

アトピー性皮膚炎は多因子性疾患といって、様々な要因が合わさって引き起こされる症状です。原因が一つに特定できないため、現在まで様々な治療法が実践されていますが、その一つに「食事制限法」があります。

アトピー性皮膚炎の原因の一つに食生活に問題があるとして患者に食事制限を促す医師も少なくありません。

アトピー性皮膚炎と食事制限について

お酒(アルコール)は症状を悪化させる?

お酒が直接皮膚炎に影響するという報告は確認されていません。ただし、お酒を飲むことで血行が良くなって体温が上がり、かゆみを増強することがあります。また、一部の患者では蕁麻疹を誘発することもあるため、場合によってはアルコールの制限が必要になります。

刺激物(唐辛子やワサビなど)

刺激物を摂取は、自律神経を刺激して痒みを増す原因になるといわれています。また、刺激物の摂取によって汗をかけば、その汗が症状の悪化因子となってしまうことも考えられます。

甘いもの(スイーツ、お菓子、ジュース)は控えるべき?

アトピー患者に対して砂糖などに多く含まれるショ糖の摂取をやめる食事制限を行うと、実際に症状が軽快することが認められています。理由ははっきりとはわかっていませんが、ショ糖を摂取することで血液中にミュータンス菌を中心とする菌が増殖して細菌叢が乱れ、その細菌がアトピー性皮膚炎を悪化させるのではないかと考えられています。

ショ糖は、お菓子、スイーツ、ジュースなどに多く含まれます。

青魚などは痒みを増す?

サバやアジ、サンマなどのの青魚はヒスタミン物質が多く含まれるため、アトピー患者は摂取は控えたほうがよいという意見があります。含まれるヒスタミン物質が劇的に痒みを促すとは考えにくいですし、青魚は体に良いので、避けることなく摂取したほうが良いと思います。

マーガリンやショートニング

マーガリンやショートニングに多く含まれるトランス脂肪酸が、アトピー性皮膚炎などアレルギー疾患の要因となるという調査報告があります。マーガリンやショートニングなどの動物性脂肪は、アトピー性皮膚炎だけではなく健康的にも良くないので、なるべく控えたほうが無難です。