亜鉛不足はアトピーの悪化原因?「アレルギー」と亜鉛の関係

亜鉛が不足するとアレルギーの症状が悪化するといわれています。

アトピー性皮膚炎は皮膚のバリア機能が弱い傾向があることや、基本的にアレルギーが関与しているため、肌作りや免疫系の働きに関与する亜鉛が不足するとアトピー性皮膚炎の悪化を招く可能性があります。

亜鉛不足とアトピー性皮膚炎について

亜鉛不足による影響

亜鉛は必須ミネラルであり、不足すると様々な症状を引き起こすと考えられます。亜鉛不足がアトピーのすべての原因というわけではありませんが、部分的に影響を及ぼしている可能性があります。

亜鉛は300種類以上の酵素に関与する

亜鉛は、300種類以上の体内酵素の主要成分であり、特に新陳代謝に深く関与しています。そのため、亜鉛が不足すると細胞の再生が鈍り、新陳代謝が低下して皮膚炎が慢性化しやすい傾向があります。

たんぱく質の消化能力低下

亜鉛は、たんぱく質分解酵素を作るために必要な成分です。そのため、亜鉛が不足するたんぱく質の消化力が弱くなり、消化不良を起こすようになります。十分に消化されない食物が腸の中に入ると、これを異物とみなして食物アレルギーとなる可能性があります。(アトピー性皮膚炎も食物アレルギーが関与している場合があります)。

ホルモンの生成低下

亜鉛が不足すると、アトピーや喘息などを抑制するプロスタグランジン(局所ホルモン)が生成できなくなります。また、様々なホルモンの生成に関与しています。

SOD(活性酸素除去酵素)の生成低下

亜鉛は、SODといわれる活性酸素を除去する酵素の主要成分です。体に炎症が起きると活性酸素が発生してさらに炎症を悪化させますが、通常はSODが働いて活性酸素を無毒化します。亜鉛不足によってSODが不足すれば、活性酸素のダメージが強くなることが考えられます。

亜鉛の摂取量を増やすと皮膚炎が改善する

日本は食文化的に亜鉛の摂取量が慢性的に不足しているといわれています。その中でもアトピー性皮膚炎患者では、亜鉛不足が不足している事が多いようです。湿疹が起きるとそれを修復するために亜鉛がたくさん消費されるため、慢性的に不足するのかもしれません。

実際に、亜鉛などのミネラルの摂取を増やすと症状が劇的に改善するケースも少なくありません。亜鉛には自然治癒力を高める働きがあるため、炎症が起こっても回復が早くなるのかもしれません。

亜鉛が不足する原因は?

亜鉛はバランスの良い食事をこころがけていれば不足することはありませんが、偏食、ストレス、アルコールの過剰摂取、ダイエットなどによって不足することがあります。また、体に炎症が起こっていると亜鉛が大量に消費されますので、亜鉛が不足する傾向があります。

亜鉛が多く含まれる食品

亜鉛は、牡蠣(かき)、肉類(特に牛肉)に多く含まれます。また、サプリメントを活用するのも一つの方法です。

亜鉛の所要量

亜鉛の所要量の目安は、一日あたり男性で9mg、女性で7mgと定められています。ただし、欧米では12~15mg前後に定められており、いますので、日本はちょっと少ないような気もします。実際に日本の一般的な食生活では亜鉛の摂取量が少ないといわれています。

また、亜鉛の上限摂取量は一日あたり30mgです。取りすぎにも注意しましょう。