【アトピー】目・眼の周囲にステロイドを塗ってはいけない?

アトピー性皮膚炎の治療は、ステロイド外用薬を用いた治療が中心ですが、ステロイド外用薬は眼の中に入ると眼科疾患を引き起こすことがあるといわれます。

そのため、薬をもらう際に「眼に入らないように注意して下さい」などのように薬剤師からいわれると思います。

眼の周囲のアトピー性皮膚炎について

ステロイド外用薬による眼の影響は緑内障

眼の周囲に塗布したステロイド外用薬が眼の中に入って副作用を起こすと、ごくまれに緑内障といわれる眼圧が上昇する眼科疾患を引き起こす可能性があるといわれています。これはステロイドが外用薬として使用した場合だけではなく、内服薬として用いた場合にも考えられます。

ただし、実際にステロイド外用薬で緑内障を引き起こしたケースは世界で数例で、しかもそれはストロングクラスのステロイドを使った場合であり、ミディアムクラスのステロイド外用薬において緑内障を引き起こしたケースは確認されていません。

顔は薬剤の反応が良い反面、副作用の影響も強くなるので、通常はミディアムクラス以下のステロイド外用薬を使用することが多いです。そのため、緑内障の副作用が起きるからといって過剰に心配する必要はないと思います。

ステロイド外用薬の副作用で白内障や網膜剥離を発症する?

アトピー性皮膚炎の患者の中に、ごくまれに白内障や網膜剥離を引き起こすことがあります。この原因は以前はステロイドによる副作用だと考えられていましたが、現在では眼をこすったり、かゆみをまぎらわせるために眼の周囲を叩いたりすることが原因だと考えられています。

白内障は症状がゆっくりと進行するのに対して網膜剥離は症状が急激に進行します。

ステロイド塗布後に眼をこすらないようにする

アトピー性皮膚炎によって湿疹がでてくると、ステロイド外用薬で素早く炎症を抑えることが重要で、それはデリケートな眼の周りにおいても例外ではありません。鏡で炎症を確認して薬を丁寧に塗り、その後に眼をこすらないように気をつけていれば、ステロイドの副作用を心配する必要はないと思います。