【アトピー】ステロイドの希釈・薄めたり混ぜたりしてはいけない理由

アトピー性皮膚炎は、現在のところステロイド外用薬を用いた治療が標準治療となっています。皮膚科を受診すれば第一にステロイドによる治療をすすめられると思います。

ステロイドをしっかりと使って症状をコントロールするのが基本なのですが、患者さんによっては副作用を気にするあまり、ステロイド外用薬を希釈して使用する人がいます。その問題を解説していきます。

ステロイド外用薬と他の保湿剤の希釈について

ステロイド外用剤は混ぜて保存しない

ステロイド外用薬は処方されてチューブに入っている状態が最も安定しています。チューブからステロイド剤を出し、何かと混ぜた状態で保存していると、ステロイドの効果がはっきりと現れにくくなることがあります。

ステロイド外用薬と他の薬剤を混ぜると、成分によってはpHが下がってステロイド外用薬の効果がなくなってしまうことがあります。

ステロイド外用薬の効果がわかりにくくなる

ステロイド外用薬を1/2、1/3、1/4・・・と薄めて使っていると、はっきりとした効果がわからずにどのレベルのステロイド外用薬を処方していいのか医師も適切な判断ができなくなります。ステロイド外用薬を希釈するとはっきりとした効果が現れにくくなるため、医師はさらに強いステロイド外用剤を処方することにもつながりかねません。

皮膚に炎症がある場合は基本的にステロイド外用剤のみにする

アトピー性皮膚炎などの肌に湿疹がある場合は、ステロイド外用薬の適切なレベルをはっきりさせるため、原則的ステロイド外用薬のみを使用します。

ステロイドの副作用を気にしすぎないようにする

ステロイド外用薬を薄めて使う人は、やはり副作用を気にしている人だと思いますが、ステロイド外用薬をワセリンなどで希釈しても、副作用が減るとは限りません。副作用を気にしすぎて症状が長引かせるよりも、適切なレベルのステロイドを使用し、素早く炎症を抑制することが先決です。

ステロイドを塗ってからワセリンなどの保湿剤を

乾燥肌であってもステロイド外用薬は軟膏状であるため、塗るとベタベタすることがあります。通常はステロイド外用軟膏を塗れば、それ以上の保湿は不要だと思いますが、それでも乾燥する場合はステロイドを塗った数分後にその上からワセリンや亜鉛華軟膏などの保湿剤でカバーすると良いと思います。