セラミドと乾燥肌「アトピー」に効くセラミドの保湿効果とは?

肌が乾燥し、皮膚のバリア機能が低下する原因の一つにセラミドの減少があります。1990年代には、セラミドがなんらかの原因で不足することがアトピー性皮膚炎であるとして話題になった時期がありました。

実際に、セラミドが不足すると角質層が乱れてバリア機能が低下することがわかっています。

乾燥肌とセラミド不足

セラミドとは?

セラミドとは、表皮の角質層に存在する細胞間脂質の主成分で、角質細胞同士をつなぎ、外部からの刺激や異物(アレルゲンや細菌など)の侵入を防ぐ作用や水分蒸発を防ぐ保湿機能などの働きを担います。

肌にセラミドが少なくなるとバリア機能が低下してアレルゲンなどの異物の侵入がしやすくなり、アレルギーや皮膚炎が慢性化することがあるといわれています。

セラミドは、メラニンの合成を抑制する働きや、美白作用、シワを予防する働きがあり、美肌を維持する上で重要な存在であるといわれています。

アトピー性皮膚炎とセラミド不足の関係は?

1990年代に、セラミド不足がアトピー性皮膚炎の原因の一つであるとして、化粧品などでセラミドを補うスキンケアが推奨されるようになりました。セラミドは角質細胞同士をつなぎ止めてバリアを作り、アレルゲンなどの異物の侵入を阻止する働きがあるのですが、セラミド不足によって角質に微細な隙間ができると異物(アレルゲン)が侵入しやすくなり、免疫が慢性的に働いてアレルギーが体質化することがアトピーの原因の一つだといわれるようになったのです。

アトピー性皮膚炎の患者の全てが高IgE症にならないのは、バリア機能の欠陥によって慢性的な皮膚炎を引き起こしているのではないかと考えられており、肌のバリア機能が弱くなる原因の一つがセラミドだといわれています。

IgE抗体反応がみられないのにアトピー性皮膚炎をもつ人は少なくありません。全体の2割ほどだという調査結果もあります。

セラミド不足の原因

セラミド生成力は加齢やストレスで低下する

セラミドは加齢によって年々合成力が衰えていき、50代では20代のおよそ半分の生成能力しかなくなります。また、ストレスも一時的にセラミドの生成能力を低下させるといわれています。

遺伝・体質的な要因

セラミドの生成力は遺伝・体質的な要因も影響し、生まれつきにセラミドの生成が少ない人もいます。アトピー性皮膚炎患者にはセラミドだけではなく、皮脂や天然保湿因子(NMF)なども少ないため、外からセラミドや油分を補うスキンケアが必要です。

セラミドを増やすには

セラミド配合の化粧品を

乾燥肌にはセラミドが配合された化粧品を使用すると効果的です。近年、セラミドはクリームや乳液、美溶液などに多く利用されるようになっています。特にかゆみをともなうような乾燥には大きな効果があります。セラミドの優れた保湿効果により、近年ではクリーム、乳液、美溶液などの化粧品に配合されるようになってきています。

化粧品などに配合するセラミドの原料として使われてきたのは、従来では牛など動物由来のものが主流でしたが、BSEの問題が発生した以降は、小麦、米、大豆、ほうれん草などの植物から抽出する流れに変化しています。

セラミド配合のサプリメントを活用

セラミドは食品として摂取することでも補うことができます。セラミドを経口摂取することで肌のセラミドが増加するといわれています。セラミドは、小麦、大豆、キビ、ほうれんそう、米、コンニャクなどに含まれています。