皮脂減少とアトピー性皮膚炎・乾燥肌の関係

肌が乾燥する原因の一つに、皮脂分泌の減少が考えられます。

特にアトピー性皮膚炎をもつ人の多くは皮脂や水分量が少なく、肌が極端に乾燥している傾向があります。

皮脂・セラミドが不足する原因

加齢による皮脂分泌の減少

年齢を重ねると、皮脂分泌を促す男性ホルモンなどの分泌量が減少します。思春期に皮脂が増加し、ニキビが増えるのは男性ホルモンが増加するためですが、年齢を重ねるにつれて男性ホルモンが少なくなるため、皮脂が減少して肌が乾燥しやすくなります。

男性の場合、思春期以降の男性ホルモンは年に2%ずつ減少していくといわれています。

ホルモンバランスの変化による皮脂分泌の減少

女性はエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類の女性ホルモンの働きによって月経(生理)が引き起こされます。この2種類の女性ホルモンのうち、エストロゲンは皮脂分泌を抑制して女性らしいキメ細かい肌へと導く作用があるため、エストロゲンが優位になる卵胞期にはやや肌が乾燥しやすくなります。

また、黄体期に優位になるプロゲステロンという女性ホルモンは、男性ホルモンと似た働きがあり、皮脂分泌を促す作用があります。人によっては黄体ホルモンの分泌が増える黄体期に肌荒れが増えるのもこのためです。

男性には月経がないため、女性のような極端なホルモンバランスの変化はありません。

加齢による皮脂腺の活動低下

皮脂を分泌する皮脂腺は、男性ホルモンなどの性ホルモンの影響を強く受けています。年齢を重ねると男性ホルモンなどの分泌量が減少するため皮脂腺の活動が低下します。また、加齢によって皮脂を合成する能力も低下していきます。

皮脂分泌が少ないのは体質による?

皮脂分泌が多いのは体質・遺伝による影響が多いです。例えば、生まれつき皮脂腺が多い人や男性ホルモンの感受性が高い人、ホルモン分泌が活発な人などの場合は皮脂分泌が多くなります。

皮脂分泌を促すには・・・

運動、筋力トレーニングをする

運動をするとホルモン分泌が活発になって皮脂分泌が増加します。また、新陳代謝もよくなり肌がきれいになります。特に、筋力トレーニングは男性ホルモンを増加させるといわれています。本格的なトレーニングでなくてもよく、腕立て伏せや腹筋などで十分です。

運動をしない人ほど肌が乾燥しやすいといわれています。

栄養を不足させない

栄養が不足すると肌がカサカサしてきます。特に、ビタミンやミネラルは酵素の主成分や補酵素として代謝機能にとって重要な役割をになっているため、不足しないように意識的に摂取しましょう。

卵を一日一個食べる

男性ホルモンなどの性ホルモンはコレステロールから作られます。そのため、卵などのコレステロールが多く含まれる食品を摂取することで潤いがアップするかもしれません。ただし、コレステロールは取りすぎると血管に悪影響を及ぼすため、卵は一日一個までにします。